奥行きが深い作りは、かつては通りに面した間口の広さに応じて税金が課せられた為といわれており、所有者は間口が狭く奥に長細い形状(いわゆる“うなぎの寝床”)に建築しました。
町屋の作りは簡単に言うと大きく3つに分かれます。
1、商業店舗 背面が居住区になっている住居兼用の店舗
2、工産業の作業場 表が居住区、背面が作業場 繊維産業などに多い
3、住居用 2階建ても多い
京町屋の正面には、木製の柵「駒寄」、カーブを描く竹柵「犬矢来」がよく見られます。
これらの柵は、通る馬や車からの泥よけ、犬の排尿避け、また人が軒先に座り込むのを防ぐ役割もありました。
現在はこの頃に制定された建築基準法以前に建設された家屋などを、総称して京町屋と呼ぶ事が一般的になっています。
幸いなことに、この20~30年程は、「京都を守る」「京町屋を守る」を目的とした、いくつもの活動が起こり、また最近では国際的観光地として京都が脚光をあびた事で、歴史的保存が優勢になりつつあります。
最近のある調査では、京都の街で現存する町屋の数は、推定1万件未満と言われています。
ゲストハウスとして改装された町屋の殆どには、ランドリー、Wi-Fiが設置され、キッチン設備が揃えられている所もあります。
また、より快適な居住空間を提供するゲストハウスでは、床暖房の設置やバスルームもリフォームされています。